名古屋市、観光?

百貨店のお掃除をしていたときです。仕事が終わって、近くのコンビニでコーヒーを飲んで一服していると、名古屋を観光に来た人とお話しできました。大きなスーツケースを持って、コンビニで買い物をした後のようです。「観光ですか」と聞いてみると、そうだとおっしゃいます。続いて、「どこか、観光できるところありますか」と聞かれました。「尾張名古屋は城でもつ」の名古屋城、庶民の町、懐かしさと新しさが交差する大須熱田神宮、東山動物園(家の近所です)、名古屋港水族館、しかし余りぴんと来ません。「どこからいらしたんですか」と聞くと「大阪」と言うことです。「大阪のほうが遊ぶところ、一杯あるんじゃないですか」名古屋はそう比べると、余り見るところがないです。「うーん」と考えていると「食べるものでお勧めはありますか」。味噌カツ矢場とん味噌煮込みの山本屋、手羽先の風来坊、ひつまぶしの蓬莱軒、天むす。食べるものは一杯ありますが、そんなに食べられないしねえ。
住みやすさでは、上位にランクされることが多いですが、大きな刺激がない街です。住みよい町を作るために、古いものや許容できる刺激を少し壊しすぎたのかも。居心地を重視して本当に残すべきものを削りすぎたのかも知れませんね。壊したり、削ったりしたものは元には戻らないけど観光客を呼ばなきゃいけない。必死になって、観光場所を探しているのは観光客ではなく、名古屋市ではないかと思います。寂しい限りです。