難病になって捨てたもの

難病になってから捨てたものがあります。目が悪くなって、「もう、使わないかな・・・」としんみりと捨てるものもの、「あー、もったいないけど」と泣く泣く捨てるもの、「こんなの使えねえよ」やけくそで捨てたもの、いろいろあります。
まず最初は自動車の免許です。現在では、身分証明書の代わりになるので、持っている人もいるかもしれませんが、すっぱり捨てます。現在は少し治っていますが、また再発しないともいえません。急に来るので、その時車に乗っていたらと思うとゾッとします。信号が見えないから。捨てたと言うより、更新しなったんです。警察の人に「返したい」と言うと、「もう期限が切れているから、ご自分でやぶっていいですよ」とのことでしたが、さすが自分の顔を切り刻むのは、ちょっと・・・。しかし、引越しのとき、シュレッダーしました。その後、身分証明は健康保健証とマイナンバーカードで事は足りています。問題なし。
次は「本」です。それ以前から、片付けてはいたのですが、50冊ほど残っていたものを5冊まで減らしました。もう読まないからな。ではなく、ほんとに読みたい本なのか、残したい本なのかを自問して残しました。難病にならずとも、あのまま残しておいても、読まないだろうな。虫眼鏡を二つ重ねて読むのは辛いな。それでも、読みたい本を残しました。しかし、結局その5冊も引っ越すときに、売りに行きましたが。
「メガネ」は度が合わないので捨てました。「洗濯用洗剤」は液体から粉末へ。液体は計量カップからこぼれてしまうため、多目に入れてしまいます。あっという間に空になってしまいます。「自転車]も大きな事故につながります。「ボールペン」は細くて見えないので、裏移りのしないマジックにしました。「システム手帳」はコピー用紙へ。仕事が清掃業に変わってから「仕事用のスーツ一式」は捨てました。
状況が一変したので仕方ありません。生活を一から作り上げるための儀式のようなものです。見切りをつけ、思いいれやこだわり、執着を捨てます。もう、元には戻らないと思うと、さっぱりします。そこからまた作り上げればいいだけです。なって