人から学ぶ

人は人によって学ぶことができます。清掃業を再開していろんな人に会い、むかしを思い出したりします。昔は「コンチキショー!!!」と思って怒っていたことも、今は「あーあーあー。本当にもう」ぐらい優しくなりました。年をとったのでしょうか?丸くなりました。そんな人を見て、怒りをぶつけるのではなく、自分の糧にしていく。むかしの友達に会ったら「変わったわね」とか言われるんでしょうけど.
今回はスコッチタワシに関してです。スコッチとはなんだ?スポンジのタワシの裏側についている不織布のことです。これには研磨剤が含まれています。古くボロボロのものや安いものは研磨剤が含まれていないものがあります。これでピカピカ光っている鏡やステンレスを磨くと傷がつきます。細かい筋がついて、顔が映らない今の現場の蛇口がそうです。永年のスコッチタワシ使用のせいで、従来の素材が痛めつけられています。またトイレや洗面台などの衛生陶器などを磨くとこれにも傷がつき、細かい傷の中にカビが生え手しまいます。黒くなっているのはカビが原因と考えられます。また、毎日便器を洗っているのに、黄色くなっていると言う方は「塩素系漂白剤」を少量かけてみると色が消えます。細かい傷の中にはいってしまったブラシやスポンジでも搔き出すことのできない尿石などが黄色くなり匂いを発生させます。普通なら衛生陶器の表面はコーティングが施工されていて傷がないのですが、間違ったお掃除道具を使い傷をつけ、かえって汚れがひどくなったという事例です。清掃業界でも良くあります。昭和の頃は汚れを落とせばよかったのですが、現在は素材をしっかり活かして長持ちさせることが重要です。