小さな珠数屋さん

昨日ははいろんな用事をこなさなければいけなかったので、今頃のブログ更新です。マンションの火災保険の支払い、国民健康保険の支払いなど。お彼岸なんで、東別院さんと大須観音さんにも行ってきました。そのときの出来事です。東別院さんに行ったとき、数珠が緩んでいることに気付き、紐を変えてもらおうと大須の仏壇屋さんがたくさんそろっている通りに向かいました。大きな仏壇屋さんから小さな町の仏壇屋さんまで道の両側に並んでいます。まず一軒目に入ります。しかし、預かって修理するとの事。かなりの日数がかかります。何軒か回りましたが、京都の方に送って修理する、職工がいないから、1ヶ月はかかると言われます。しかし、これから観音さんにお参りに行くので何とか早く直してもらいたいんですが。私は通り沿いにめぼしい仏壇屋さんを当たります。返事はどれも希望にそぐわないものばかりだったので、「自分で直そうかな」と思っていたところ、反対側にも仏壇屋さんがあるのでそちらを回ってみるかと横断舗道を渡ります。しばらく行くと数珠屋さんが見えてきました。「ここで最後にしよう」。扉を開き中に入って、声をかけるとおばばちゃんが出てきました。数珠を見せてお話を聞くと、「30分ぐらいでできますよ」値段もリーズナブルです。「お願いします」と数珠を預け、コンビニでタバコ吸ったり、わき道を散策したりと時間をつぶします。再び、お店に行くとちょうどできたばかりのグッドタイミング。おばあちゃんとお話ししました。「ここは何で知ったの?誰かに聞いたの?」言われてみれば、このお店は通りから少し奥まっていてなかなか見つけづらいつくりです。「歩いていて見つけました」。おばあさんは「あなた、占いやってるの?占いに通じている?」たぶん霊感があるか、と聞かれていると思い「少しだけ」返事をします。数珠は母親の形見であること、阿弥陀さんにお参りして、これから観音さんに行くところであることもお話ししました。古い紐を見せてくれました。「危なかったね。もう少しで切れるところ、ほら」ところどころ、細く痛んでいる紐を見せられました。「観音さんや阿弥陀さんや普賢さん、お地蔵さんが教えてくれたんです」私は答えます。「不思議だね」二人はニコニコして言います。思えば、修理を諦めかけたとき、なぜ道の向こうに渡ったのか、小さな看板に目が行ったのか。「ちゃんと教えてくれたんだ」と決めました。おばあさんは「また、いつでも来て下さい。待ってるから」といって送り出してくれました。しっかりお礼を行って、お店を後にします。形がしっかりした数珠は結びの部分も丁寧に編みこんであります。大切な数珠を持って観音さんにお参りです。もちろん、数珠屋さんを教えてくれたお礼もしっかりしておきました。なぜか今日の観音さん、普賢さん、お地蔵さんはニコニコしているように見えました。お彼岸のお話でした。