夜明けの空

夜明けが一番好きです。黒い空に太陽が出始める前、空がスクリーンのように光が少し漏れてくるときの光景が好きです。オレンジ色であったり、赤かったり、ピンクだったり、濃い青であったり。夏だとおいしそうなジュースを思い浮かべます。冬はカクテルのような感じです。私は飲めないですが、今の季節はみんなが酔っ払っているかのようなおいしそうなお酒が空一面に広がっています。少し寒いですが空の端まで見える高台があればきれいに拝めます。地球ができて太陽が昇ってきて沈んでと今とまったく同じ光景が繰り返されてきていると思います。そして、自然条件の違いにより一度たりとも同じ色は出ていなかったんだと思います。恐竜達は大気が澄んでいた地球でもっときれいな朝日を見ていたでしょう。原始人の人たちが朝焼けをどんな気持ちで見ていたでしょうか。わたしたちは今の景色、高層ビル群に反射するきらめく朝日や、冷たいお水を朝日に照らして屈折する光に頬が緩んだりします。昔がいい、今が悪い。昔はちょっとまずい、今は案外いい。そんなことを気にして比較することのむなしさを教えてくれるのが朝日だと思いました。日々変わって、その違いを楽しんだり、毎朝のきれいな空に「うわー」って感じる心を大切にしていきたいと思います。