ホント?魔法みたいな洗剤

一つの洗剤で二つ以上の働きをする物を使っています。私はこれは使うべきではない、もしくは使い方をよくかんがえなければいけないと思います。洗剤とワックス(と言うより光沢復元剤)が混ざったものですが、これが曲者です。私のところでは、ダスターにつけて、ほこりを取りながら使用しています。つまり三つの働きが同時におこなえルのです。ほこりを取り、洗剤で床を洗浄し、ワックスで磨く。魔法のような洗剤ですし、やり方です。一回試してみようとやってみましたが、これは案の定、だめです。まず、ほこりを取る作業ですが、湿ったダスターが重くなり、思うようにすすめません。洗浄も汚れたダスターで、拭くわけですから、汚れを落とすどころか、汚れをつけて回っているのです。ワックス効果は確かに期待できますが、洗浄が不十分なところにワックスですから、汚れの上からワックスをかけています。どす黒くなってきています。エンボス加工の長尺シートはへこんだところにゴミがたまって黒くなります。それを休みなく続けるので下の階に行けば行くほど、汚くなったダスターで拭いているので汚くなります。そのためには、ます、この洗剤を使う前提で考えると、ダスターでほこりを取ります。クリーナーで隅々までホコリをとります。その跡水ぶきをします。そしてその洗剤を使っていきます。そして、1フロアごとにダスターを替えて、きれいなものを使います。ここまでやれば、まあいけるかなと言う感じですが、ここまで時間と人、機材を使えません。二つの道具を持って歩くこともできません。病院が百貨店と違うのは病院は患者さんがひっきりなしに通ります。入院している人がいるからです。道具を置きっぱなしにして、事故が発生するかもしれません。道具は置き場所を考え、場合によっては倉庫近くに置かなければいけません。道具を取ってきたらまたホコリだらけ、あらら。です。結局都合30分の仕事が1時間以上かかってしまします。
現実的ではありません。この洗剤はお家で使う分にはいいですが、公共施設では難しいと思います。
私たちはアメリカで使っているからとか、魔法の洗剤とか耳に心地いい言葉が並べられていると、つい手が伸びてしまいます。実際使ってみて、曇りのない清掃業の目で検証しなければいけません。「床洗浄、ワックス掛けは必要ないんだ」といってましたが、説明書を読むとワックスは掛ける頻度が少なくできる。剥離作業もしてくださいと書いてありました。
教訓1、魔法はありません。
教訓2、一つ一つの作業の意味を深く考え、一つ作業で一つの課題を片付けることが結果を生み出します。
教訓3、思い込みは大変危ないです。