私の好きな音楽 コッキーポップより

外は雨です。早朝は気にならなかった雨音も通る車のタイヤにまとわりつく水たまりの跳ねる音と交わって部屋の中に響きます。でも、昔を思い出すには最適な日です。「あんな曲、聴いてたな」と一人感傷的なムードに酔いながら、雨空を見上げます。昔からテレビはあまり見ていませんでした。と言うより、シリーズものでも一回見たら満足してしまう体質でした。そんな中でもずいぶんと見たな、と記憶にあるのが「コッキーポップ」です。当時、アマチュアミュージシャンのプロへの登竜門であるヤマハポピュラーソングコンテストに出場された歌手の方たちの歌番組です。チャゲ&飛鳥石川優子中島みゆき、辛島みどり、因幡晃佐野元春長渕剛世良公則渡辺真知子が出演しました。地元出身歌手ではあみん、八神純子が有名です。本来ならあみんの「待つわ」や世良公則「あんたのバラード」八神純子「水色の雨」辺りで、ブログの☆を稼ぎたいところですが、今回ご紹介するのは、「白いページの中で」。作詞、作曲、歌の柴田まゆみさんです。1978年にグランプリを獲得しています。そして、この曲のすごいところは、カバーされた数が多いということです。聞いてみますと、昭和歌謡の中でも、目だっています。曲の透明感、歌詞の説得力、独特な世界観、醸し出す空気感。すべてが洗練されていました。時代を超越して今も愛され続けるこの曲をあの時代に聴いていた私は「おマセさん」と言われても仕方ありませんね。Gプラスのみすず日記にあげておきました。良かったら、どうぞ。
※雨の降る日は、思い出がほんの少し近くで寄り添ってくれるんですね。