お掃除はなぜやるの?

なぜ、人はお掃除をするのか?という問いに、今の私は「生きるため」と自信を持って答えるでしょう。動物達は自分の巣や生活する場所を大変きれいにしています。巣の中をおかあさんツバメやおとうさんツバメがきれいにしています。うんちやおしっこはみんな外に出します。巣の外はすごいことになっていますが。自分達や子供達を育てる環境はとてもきれいです。動物や鳥は本能的に知っているのです。きれいにすることが生き延びる方法の一つと言うことを。私も10年前はそれはすごい部屋でした。今でもその部屋が浮かんできます。ザ・汚部屋。まさにそんな感じです。私の場合は、特に本と服でした。べっどの上から床まで乱れきってました。足の踏み場がないというより、服や本を踏んでいました。ベッドの枕の両脇には本が置かれてあり、寝返りさえできない状態です。その本の中身に関しては、当然ですが覚えてません。あの頃の私の心は、一言で言えば、「もうどうでもいいや」って感じです。そう、生きてなかったのです。生きているのか、死んでいるのか、判らない感覚でした。食生活も荒れて、住まいにも気を掛けません。挨拶しません。大きな声出しません。顔色さえません。
汚れた部屋は生きたくないというシグナルです。精神障害の方達のお部屋の掃除をしたことがあります。すごかったです。きっと、あの頃の私のように苦しんでいるんだなと心が曇ります。それでもきれいにして、掃除を通して「生きること」を本能として、感じ取ってくれればうれしいですね。元汚部屋の住人からの言葉です、はい。