清掃業をやっていてよかったところ

清掃のお仕事のいいところは「ありがとう」をいろいろな人から言ってもらえることです。お客さん、従業員さん、看護士さん、患者さんなどからです。その言葉をもらえるようがんばることが私の楽しみです。サービスも少ししちゃいます。お客さんたちが想像している以上に、きれいにしたいと思います。
以前、はたから見ても、いじめと見えることをやっているおじさんを見て、同僚は私に尋ねます。「なぜ、あんな言葉をつかうのかね」。私は考えました。「きっと自分の仕事がとられるという恐怖感と自分のスキルに自信がないからだと思う」と伝えました。先輩になればなるほど、自分が正しい、自分が偉いと錯覚してしまう業界の雰囲気があります。私はできるだけ丁寧に論理的に落ち着いた物言いで指示することにしています。なぜなら、そのほうがきれいになるからです。定期清掃はチームワークが大事です。全員が動いてきれいにするものと思っています。「ばかやろう!」や「おまえ」では言った本人はストレス解消で気持ちいいかもしれませんが、言われた側はたまりません。それ以上にそれを偶然に聞いてしまったお客さんは「乱暴な人!きっと掃除も雑なんだろう」と思います。そんな人にお客さんは「ありがとう」なんて言葉は掛けられません。何されるかわからないからです。ストレスのはけ口や成長しようとしない自身のやるせなさをぶつけられても困ります。今は若い人でも、そういう傾向があります。おじさんたちを見ているからでしょうか。汚れやお客さんに目を向けず、自分自身にばかり集中するとこうなります。謙虚に。何でも、言われたことを聞けという意味ではありません。私は「ありがとう」と言われたら「こちらこそ、ありがとうございます」と返すようにしています。

洗剤の恐ろしさを知らないとは。

現在、病院で清掃を行っています。看護士さんに挨拶をしたり、看護助手さんと会話をしたりして勤務しています。階段で拭き掃除をしているので、滑るほどの水分はありませんが、万が一を考えて「滑りやすくなっているんで、気をつけてゆっくり歩いてください。と一言かけるようにしています。そうすると相手も「ありがとう」とか「お疲れ様」、「きれいになるね」などと声を掛けられます。励みになります。こちらが一所懸命やっていると、きっと伝わるのが掃除です。しかし、お客さんには伝わりますが、同じ仲間にはなかなか伝わりません。妬みやゆがんだプライドやスキルを吸収できない情熱の無さが表面化すると、現場も荒れてきます。人間、ここまでできるのかと思うこともあります。今回は洗剤の件です。次亜塩素酸ナトリウム6パーセント溶液に関してです。私が病室の清掃をしていたとき、洗剤を探すためにその階専用のカートの扉を開けました。扉を開けると、「ツーン」とあの臭いがしました。塩素系漂白剤です。強いアルカリ性の薬品で染みや汚れ、果てはめったに死なない「ノロウイルス」さえ、消毒してしまうあの薬です。ご家庭でもお使いになっていらっしゃる人はいるかと思います。「まぜるな!危険」て書いてある洗剤です。実際、酸性の薬品と混ぜると、洗浄能力が低下する以上に、人体に悪影響がある塩素ガスが発生します。これは最悪の場合は死にいたるほど危険なガスです。実際、調べって見ると見つかりました。現在、清掃業界は極端な属性を有する洗剤や薬剤を使用しなくなってきています。毒性の低い中性の洗剤が主流です。清掃業は多くの人がいる場所、密閉されている場所での作業が多く、何かの拍子でアクシデントが発生したら、多くの人を傷つけてしまうからです。私は直ちに上司に報告しました。カートの中を見たが、見つからなかったようです。「ないじゃないか。どこにあるんだ!」と叱責を受けました。私は次亜塩素酸ナトリウムのボトルを持ったまま、その勢いに負けて「スイマセンでした」と言うしかありません。控え室に戻ってからも罵倒は続き、「営業に言ってやる」とかんかんです。「もういいか」自棄気味になっていました。多分次亜塩素酸ナトリウムの意味がわからなかったんだと思います。私が理不尽に怒られている隣の部屋は人工透析・血液浄化の部署です。様々な酸性やアルカリ性の属性の違いや危険性を知り尽くして治療に当たっている医療従事者の方とは違い、清掃員は知識が乏しいのは否めません。よごれを落とすつもりで、会社の信用まで落としてしまうなんてことのないよう祈るだけにしておきます。

換気 風水的?

今はそれほどのめりこんでいませんが、風水の話です。換気をする時間です。出勤時間が早いため、外気を入れるのにかなりの勇気が要ります。一番冷え込む太陽が昇る寸前だからです。聞いたところによると、朝の5時前には邪気が多いため換気には向かないようです。私は朝の5時過ぎにあけるようにします。静かに流れてくる冷気が部屋の汚れた空気を外に押し出してくれます。気を洗ってもらっているようです。汚れた空気は太陽の光や植物達によって、浄化されるので心配なく。出勤の日は大急ぎでチャチャッと換気しますが、休みの日はじっくり換気します。ドアを少し開け、窓は全開です。もちろんカーテンも。押入れもあけます。お風呂場も風を通します。トイレは少しだけあけます。そして換気扇を回します。太陽の光でぬるっとしたような部屋の空気をスパッと切ってくれるように爽快感が辺りを満たします。窓の結露を拭きます。仏壇にお線香を上げます。煙がたなびき、表に出て行きます。白い煙が空に浮かぶ雲のようにキラキラ光っています。頭や肩の重みが徐々に取れていきます。お花が成長するように思いっきり伸びをします。換気は、気の流れを良くし、心と体がしっかり動く準備がしっかり整います。新鮮な空気と朝の陽の光は人間にとって大切なものです。

三徳龍神社さん

12月1日は神社にお参りに行きます。高牟神社さん、龍王神さん、三徳龍神社さんに行きました。朝方は寒さで震えていましたが、寒さの苦手な私のために徐々に暖かくしていただきました。三徳龍神社さんについた頃は少し汗ばむほどでした。大きな祠一つと小さな祠が二つ並んでいます。その向こうには、クスノキさんがいらっしゃいます。今年はいろんな意味で考え、動いた年でした。ありがとうございました。のぼりがバタバタとはためきます。「よう、来た。よう、来た」とおっしゃっているようです。気持ちいい風です。龍神さんが笑ってくれていると、私もうれしくなります。お願い事には「うん、うん」と聞いてくれます。しかし、棚ボタなお願いには、「それはおまえが動かなければ手伝いようが無い」と言われたりします。ちゃんと見ていてくれます。観音さんや普賢さん、お地蔵さんには「あなたは愉快な人」と笑ってくれますが、神様は「楽しい人間」と静かに微笑んでくれます。それがうれしくて、神社や寺院にお参りします。

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こんな時間に?掃除です。

清掃のお仕事は朝がとても早いです。だから、休日ぐらいはゆっくりと生きたいんですが、起きてしまいます。それも4時に。仕方なくお掃除をします。休みなのに、お掃除です。隣近所に迷惑がかからないよう静かに静かに進めます。外の気温は3度です。寒くて窓は開けられません。水周りと玄関、トイレをきれいにして朝の5時です。床をハンディモップで掃いて、簡単お掃除です。その頃になるとようやく陽が射してきます。暖かくなると窓を開けます。換気です。お線香を焚いて空気を引き締めます。休みなのに掃除です。

色々な会社

今年も残り少なくなってきました。振り返ると今年は「探検」みたいな年でした。様々仕事をしました。お掃除がらみの仕事ですが、そのどれもが余りにひどかった。階段にワックスをかけていた人が看板を立てていなかったため、パートのおばあちゃんが転げ落ち後頭部を切って辺り血まみれ。また、今日は床掃除だと言うとき、時間が無いためポリッシャーはもっていくんだけどまわさず、水ぶきしてワックス。ポリッシャー、もって行かなくてもいいのにとおもっていましたが、お客さんにさも清掃をしているように見せるために持っていったみたいです。そこは辞めました。まだ、あるのかな。あの会社。大学の清掃では、トイレ清掃のおじいちゃんがもうめちゃくちゃです。やってません、掃除。きれいだと、ガラスだけ拭いて終わりです。トイレの床を拭いたモップ一度も洗いません。多分、夏の暑い盛りは臭いがすごかったと思います。まだ、あるのかな、あの会社。派遣で行ったグループホーム。利用者のクレームがすごいのもうなづけます。あるのかな、あの会社。私が今までこれはやっちゃマズイでしょと自分を戒めてきたことを全部やっている会社ばかりです。今までの私はいったいなんだったのかと呆然とする日々が続きました。「こんなんでいいんだ」と笑っちゃいました。何かが変わってきています。現在のところはまだましです。まだ、そう怒っていないからです。

青いバラ

青いバラを見ました。
以前にも百貨店でイベントをやってました。その値段を見て、目ん玉が飛び出るかと思いました。ブルーの花びらがとても美しい色でした。清掃の手を止めていつまでも見ていました。最近、ネットでそのバラを見ました。遺伝子操作で、日本の企業と海外の植物工学の研究室が共同開発で出来上がったものだそうです。うーん、青いバラ・・・。
お花の気持ちはわかりません。しかし、人間が遺伝子をいじって、無理やり作り出したこのバラさんは、体が痛かったり、かゆかったり、命が短かったり、咲いてるけど息苦しかったり、虫が怖がって近寄ってこなかったり、目が見えなかったり、紫外線で火傷したりしないか心配です。人間は笑ってるけど、身体をいじくられた青いバラは苦しんでいないか、気になります。野に咲いて、お日様とお話ししたり、飛んできたミツバチとお話ししたりしたいのではないのかなと思います。人間が喜んでいるなら、それなら

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それでいいんだけど・・・ね。